「垂直と水平」の議論 を絵にしてみた。

【垂直統合VS水平統合・分業】とか【VCバリューチェーン戦略VSレイヤー戦略】

1)いろいろな先生、寄稿者や記者が、垂直統合とか水平分業とか垂直価値連鎖から水平レイヤーとかいろいろな場面で色々使われる。で、いまいち?になってしまったので整理の意味も込めて それぞれ図(絵)にしてみた。

(注:「」は記事抜粋です。図1と図2は、5秒間隔で変化するスライドショウなので、時間があれば見てください。)

2)まずは流通。「花王は、販社制度を導入してメーカー主導の垂直統合の道を選んだ。」はバリューチェーン戦略だ。昨今の、製配販一体化SPAなどはその典型であろう。

a0006_001914一方、「日清食品のカップヌードルは、メーカのECサイトでも、卸のサイトでも、小売りの店舗でも 通販でも どこでも買える。」という環境になった業界では、自分の位置するレーヤーに特化し強みをだす。それ以外は極力OPENという レイヤー戦略になるようだ。強い商品を得たらあらゆる方法で消費者に届ける。

図1 上記コメントを図にしてみた。B2B販売しかスキルのないメーカーや卸は、商品開発力や開拓力をアフィリエイトで拡販するモデルを入れてみた。

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ポイントは 消費者は、同じものを買うのに 買い先を選べるし、アフィリエイトを使えばサービス+商品で買うことができる。

ちなみに、流通における水平統合は、図にするまでもなく 卸や小売りが合併・M&Aを繰り返して規模の経済性を追い求めるわかりやすい形である。

3)次にテレビ業界。系列局を従えて XXTVが、制作から配信まで行っていた(いる)のがこの業界。で、huluなどが出てきて、番組(コンテンツ)を選んで見られる様になる。とのこと。

ポイントは、消費者は、サービスを享受するのに それぞれのレイヤーを選んで 買うことで 好きな組み合わせを選ぶことができる。(ただしサービスを享受するためには組合わせを全部買う必要がある)

レイヤー内で垂直(幅は小さい)域を選択し強みを確立しつつ、すべてを自前にするのではなく協業(コラボ力=OPEN)にして上下と連結しつつ顧客価値創造する。「お客様に自由に選んでいただくのが当然であるが、大事な所は俺しかいないのです。」 という言ってみれば 当たり前戦略

「音楽楽曲+配信サイト+iPhone+通信(auかSBか)」を選んで音楽を楽しめ! と言うのは図にしやすいよくある例である。通常インフラに行くほど水平統合され大規模化しないと残れない。コンテンツに近くなるほど独自性とアイデア力で勝負というところか?。

 

図2、テレビ業界の例
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4)最後は、社会インフラや、製造業である。(注:「」は記事抜粋である。)

・「高品質の電力を供給できる地域別垂直統合体制が機能していた。」pylon-139532_1280

・「自動車メーカーの、垂直統合的な系列摺合せ型モノづくりの成功」

・「亀山液晶パネルから液晶テレビまで垂直統合的製品開発」が成功した?

・「シャープは、ホンハイと 新たなグローバル戦略垂直統合モデルうぃ構築する」

・「EVではモーター電池で各々の部品メーカーによる水平分業、ベンチャーが同じ土俵に乗りやすい」

・シャープは「垂直統合で外から見えないブラックボックス化、これで技術を維持しようとした。暗黙知をブラックボックス化しようとしたが、」社員+技術が流出した。「サムソンは、暗黙知を形式知化して汎用化し、技術面で圧倒的スピードで追いついてきた」。

設計→部品→組立→販売→消費者 が系列内で摺合せ技術で価値を生んでいればいいのだが、最近は、部品メーカーは系列外どの組み立て会社にも供給できるし、組立会社は、系列外からでも(海外部品会社からでも)調達できる。部品の規格化共有化が進んだ状況になる産業が垂直から水平になりやすい。

図3 とりあえず 電力だけ絵にしました。(共有化がなかなか進まないであろう業界の例)
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日経記事の図参照 電気事業については下記の記事がありますが、実現されるかどうか 見てゆきたいものです。
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結論:まだ、整理されていないので継続審議という状況だが、いずれにしても、自社の産業でモジュール化がどのくらい進んでいるのか、事業がインフラよりかコンテンツよりか、自社の強みの本質はどこにあるか などの徹底的THINKが必要だ。