意思決定と選択 (カーナビを例に)

【意思決定とは】

1)私の定義:意思決定とは、「目標を明確にしたうえで、可能な限りの情報収集のもとに、論理的に構成された選択肢をいくつか策定し、経験と勘に基づいて”直感”で最適解と考えられることを選択する。」である。

2)前から意思決定とは何かについて考えてきたが、最近、コロンビア大学ビジネススクール教授でシーナ・アインエンガー氏の話を聞いて 少し整理できた気がしたので、ここに記述を試みる。navigation-system-147970_1280

3)まずは、経験談からする。自動車のナビゲーションを使ってドライブするシーンである。

4)2年ほど前に私は自宅から鎌倉に向けてドライブする機会があった。初めは順調に進んでいたのだが、鎌倉の市内に入って、案の定、渋滞してきた。

5)車には、ホンダインターナビゲーションという優れたナビがついている。すでに3年前の購入のものであるが、今でも、大変優れものである。このナビゲーションは通信回線を経由してデータベースにアクセスし、所在地や渋滞情報(VICSやホンダ車の相互情報)を入手してナビゲーションしてくれるのである。honda-385058_1280

6)このシステムは東日本大震災の際に車の走った軌跡をGoogle mapに投影して走行可能道路を示したことで有名である。

7)さて鎌倉市内に入った私は信号で止まるたびに、「目的地設定」「ルート選択」「案内実施」を毎回行った。(本当はワンプッシュでできるといいのだが)。渋滞停止や信号機交差点に来るたびにこの作業を行うのである。

8)そうするとナビゲーションシステムは、毎回、私にリアルタイム(まさに即時)渋滞情報を反映した選択肢6種類を、数ある道路から絞り込んで、友人の家までのルートとして提案するのである。big-buddha-568658_640

9)その際に7種類目の案として自分の選択肢がある。それは目前の車が初心者マークを付けている、あるいは、前にバスがいるなど自分の目で見てわかる選択肢である。

10)そして私は自分の直感で1つを選ぶのである。6+1=7つの選択肢から毎回交差点のたびに情報を得て直感で決定して運転する。これは、効果があった。(注:選択肢が7つ=人間の脳が判断できるMAX数は7つと言われている、に注目)

11)この工程を示したのが下の図である。

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12)すなわち、たかが運転ドライブであっても、意思決定は、十分な情報得て、選択肢を7種類入手して、考え、直感を働かせ、行動開始すなわち運転をするのある。

13)100メートル走行してはは交差点で行い、次の交差点でもまた、行う。opportunity-396265_1280

14)この動作によって、鎌倉山から腰越の道路まで いろいろな場所を走行したが、渋滞を回避して約束どおり友達の家に時間通りに着くことができた。

15)言えることは、最終的に、意思決定は直感(ポジション取り)なのである。経営者はいつも不十分な情報の中で意思決定をせまられるから難しいのである。そこでは過去の経験と勘が大事であり、それによって導かれる直感に価値があるのである。

16)ただし、有用な情報が多くあれば、その意思決定はより最適なものとなるのは当然であり、故に、経営情報の可視化がうたわれるのは当然である。shield-492989_1280

17)そして 日本の経営者に求められるもの それは ポジションと同時にリスクを取る勇気 そのものである。遅刻をしたら謝る勇気も必要だ。自分のミスなのだから。